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zoom RSS 免許って何だ?

<<   作成日時 : 2008/11/21 12:01   >>

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 国籍法改正で、ショックを受けていて、さぼってました。一応、あの改正における問題点は与野党ともに広まったようなので、十分な手だてを講じて、実務段階での不正排除に期待したい。どうせ、参院は何事もなかったかのように、通過するだろうしね。

 今日は免許のこと。こういう記事がありました。


「カルテは独学」別人名義でニセ医者30年
読売新聞(11月20日23時46分)

 医師免許がないのに医療行為を続けていたとして、千葉県警は20日、同県市川市幸、無職長谷川幸夫容疑者(65)を医師法違反(無免許医業)の疑いで逮捕した。

 長谷川容疑者は、実在する医師の名をかたって30年近く医療行為を行い、少なくとも過去5年間で延べ約3000人を診察していた。これまでのところ、健康被害の報告などはないという。

 発表によると、長谷川容疑者は昨年10月〜今年10月、医療法人社団青山会の船橋診療所(千葉県船橋市湊町)と船橋市医師会が運営する同市夜間休日急病診療所で、10人(4〜88歳)に医療行為を行った疑い。

 県警や船橋診療所によると、長谷川容疑者は1994年から、同診療所で整形外科や内科を担当し、週1回、20〜30人を診察して薬を処方、注射などもしていた。急病診療所には約10年前から勤務し、乳児も診ていたという。手術はしなかった。

 調べに対し、長谷川容疑者は「78年にレントゲン車の運転手として採用された東京都墨田区の診療所(廃院)で、80年頃から医療行為を始めた。カルテなどを見て独学で覚えた」と供述。名義を使った医師とは、77年頃に会ったことがあるといい、この医師の免許のコピーを使っていた。

 年収は約1500万円あったが、「金が欲しかったのでやめられなかった」と話しているという。

 記者会見した船橋診療所の坂本悟哉院長は「お年寄りらに評判が良く、企業の健康診断も行っていた。月1回、カルテをチェックしていたが、疑問に感じたことはなかった」と話した。

 無資格診療は、千葉県内で2005年7月に速度違反を摘発されたことがきっかけで発覚した。その際、長谷川容疑者が県警に提出した文書に押されていた県公安委員長印が偽物と判明。医療機関などに問い合わせて無資格とわかった。



 さて、この方、具体的には医療事故を起こしていないのだろう。おこしてたら、とっくの昔に発覚してるもんな。で、この無資格診療が何故いけないのか考えてみる。

 医師というのは、まず難関の医学部入学を求められ、卒業時にはその難関を突破した人でさえ10%程度が落ちる国家試験を通過している。国試の合格率だけで「簡単」という人もいるが、はっきり言ってとんでもない。「運転免許」とは違う。日本中からペーパーテストに強い人だけが医学部に合格し、その中から再び国試という選抜を受けるのだ。相当に優秀な人であろう事は想像に難くない。司法試験は合格率こそ低いが、受験資格はザルだ。ほぼ誰でも受けることができる(受験資格は大卒だっけ?)。医師国家試験と司法試験を、合格率だけでどちらが難しいかなどと言うことは無意味だろう。もっと言うなら、医師出身の法曹はいても、法曹出身の医師はいないんじゃないかな?(もしいたら申し訳ない)。

 で、免許です。免許というのは、申請者がある水準を満たしていることに対し行われる行政処分の一つとも言えます。医師の場合、「医学部卒業(新卒の場合は見込み)」と「国家試験通過」が、その水準といえるでしょう。この免許のおかげで、医師は医療行為に携わることができるわけですが、これは誰のためか?

・医師のため
 確かに短絡的にはそう見える。医師にしてみれば、高校時代遊んでいる人を横目に医学部入試のため寸暇を惜しんで勉強し、皆が遊び回っている大学時代も国試に向けて必死になって勉強(もちろん、私なんぞとはおつむのできも違うから、時間・効率はいいかもしんない)。やっとの思いで手に入れた免許なので、無免許者が医療行為をすることが許せないと思う。
 しかし、この考え方、感情として理解できるが、制度として感情が優先しているとは思えない。もちろん、医師の利益のために、この制度があるはずもない。では、何のためだろう?

・患者のため
 こちらが正解だろうな。この医師免許があるおかげで、得体の知れない人が医師を名乗ることができない。変な人が意味もなく手術することもなく、薬と称して得体の知れないものを飲まされる事もないわけだ。
 「どういう時に手術して、どういう薬をどのように飲ませるのか」ということを、教えていくのが医学部教育であり、その理解度を確認するというのが国試だろう。その結果、患者は、レベルの高低はあるかもしれないが、ある一定の水準を満たした医師による診察治療を受けることができる。

 で、上に出た偽医者(あえて医者と書きます)の何処が問題なのか。おそらく、今までの診療の中で問題は起こらなかったのだろう。しかし、次の日には起こったかもしれない。少なくとも可能性はある。患者がこの偽医者を「医師」だと思いこんでいる以上、どんな患者が来るか解らない。それが出てからでは遅いのだ。

 人間の体は「インナースペース」だ。解っていることもあるが、解らないことも多い。医師としての教育を受けた人は、「解らない」ということが「解っている」。「解らない」ことを知らない人よりちょっとだけ、「解っている」。この差はちょっとのように見えて極めて大きい。
 自分で書きながら、何を書いているか解らなくなってきたな。医師にとって、医学部教育はそれはそれで大変だが、卒後に「研修医」としての経験が要求される。これは、本の知識と現場のギャップを埋めるための措置だろう。本の知識はあくまでも過去のものでしかない。そこから時間がたてばたつほど、ギャップは大きくなる。それ故、現場で「実技を学ぶ」わけだ。新しい知識もある。ちょっとしたコツなんかもある。それらを含めて、医師教育といえよう。

 偽医者はこういうステップを踏まない。知識水準も不明だ。それ故、知識も技術も過去のままだ(良くてね。悪けりゃでたらめ)。これが患者の利益につながるはずもない。だからこそ、偽医者は排除しなくてはならない。無免許医は医師にとって問題なのではなく、患者にとって大問題だ。

 車の免許を考えてみれば、よくわかる。免許なんぞ無くても門前の小僧よろしく、運転することはできる。実際、先日子供が運転したニュースが流れていた。運転自体はさほど難しくはない。しかし、それに伴う危険性や法令等の理解がないと、事故につながる。歩行者・他の運転手にとって、極めて怖いことだ。

 免許は免許取得者のためにあるのではない。それらを取り巻く環境を守るためにある。

                        まあ、赤札もらった私が言うのも何だけど・・・・・

 杏林割り箸の控訴審の事も書きたいけど、また今度。

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