行き先のない道しるべ

アクセスカウンタ

zoom RSS 派遣労働 何のため?

<<   作成日時 : 2009/01/08 17:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 あけましておめでとうございます・・・・・大分遅くなりましたが。

今年もいい年でありますように。

 年末年始とニュースを見てきましたが、国会はどうにもこうにもなりませんな。せっかく取った参院多数を決して生かすことのない「民主党」。自民の絶対多数の崩れた今、自党の存在感を最大に発揮できるはずなのに、そのチャンスを生かしきれない。「空気」の読めない政策集団。存在価値が問われそうだ。このこと書いていると、際限のない民主党罵倒に終始するから、今日はここまで。

 今日は、派遣労働について書いてみる。この派遣労働というのは80年代くらいに始まったように思う。この派遣労働に関する法律ができたのは1986年だ。この頃のマスコミは判で押したように、派遣労働に関して肯定的な印象操作をしていた。その内容は以下のようなものだった。(Wikiの中のメリットがそれだ)

個人で仕事を見つけにくい秘書などの業務では、就職口を探す有効な手段となる。
 ・大手企業の場合、秘書などの業務で派遣社員を活用していることが多い。
 ・派遣会社に登録することで、自分で探すのに比べ広範囲から仕事を探してもらうことができる。
 ・派遣会社の登録の際にスキルチェック等が行われ、自分にマッチした職に就くことができる
就業条件を設定して働けるため、家事などと両立がしやすい。
派遣先企業の雇用リスクを抑えられるため、企業の雇用需要を喚起し労働者に多くの雇用機会を与える。
派遣先企業とのトラブルにおいても派遣会社の仲介や援助が得られる。
自己のスキルアップに応じて単価が上がるため、年功序列の労働形態に比べ自己啓発のモチベーションにつながる
派遣先企業で長期にわたって働くわけではないため、人間関係等の問題に煩わされることが少ない。


 確かにこのようなことを言ってたな。このメリットから、「働きたい時だけ働いて」「遊びたい時は遊ぶ」事ができるかのような報道に終始していたと思う。「何ヶ月か働いて、契約が切れたら、世界一周旅行をする」なんて言うインタビューも見たような気がする。確かにこれは、正社員ではとてもできまい。何ヶ月も休むなんて事は許されないだろうから。それ故、そのことを声高にアピールしてたな。実際そうしていた人もいたのだろう。あたかも、「正社員で働くやつは馬鹿だ」といわんばかりの報道だった。もちろん、スポンサーである人材派遣会社という「口入れ屋」の意向もあったのだろう(そういや、最近CM見ないな)。
 しかし、よく考えてみれば、このメリットはそのまま企業のメリットでもあり、労働者にとってのデメリットたり得る。この条件を企業側から見れば、こうなる。(順に見ていきます)

企業で労働者を見つけにくい秘書などの業務では、人材を探す有効な手段となる。
 ・秘書などの業務で派遣社員を活用していることが多い。
 ・派遣会社を利用することで、自社で探すのに比べ広範囲から人材を探してもらうことができる。
 ・派遣会社の登録の際にスキルチェック等が行われ、自社にマッチした人材を雇うことができる
就業条件を設定して雇用するため、福利厚生などを考えなくて良い。
企業の雇用リスクを抑えられる。
派遣労働者とのトラブルにおいても派遣会社の仲介や援助が得られる。


 これだけのメリットがあれば、派遣を使うのは当然だろう。ほしい人材だけを短期で雇用することができる。リストラ等も考えることなく、能力の低いやつは「年期が明けたらさようなら」。使えるやつは、契約延長または正社員化すればいい。終身雇用では使えないやつにでも生涯所得を払わにゃならん(1億5千万くらいか)。それが派遣ならば200万も払えばいい。そりゃ利用しない企業の方が少ないだろう。

派遣労働者が長期にわたって働くわけではないため、人間関係等の問題に煩わされることが少ない。

 これは本当にそう。正社員はよほどのことでもない限り解雇なんぞできないが、派遣なら話は別。「年期が明けたらさようなら」だ。つきあわされる正社員としても、ちょっとの我慢ですむ。問題は最小限で抑えられる。

 もう一つの物に関しては、企業サイドに置き換えられなかった。派遣サイドのメリットに関して書きます。

自己のスキルアップに応じて単価が上がるため、年功序列の労働形態に比べ自己啓発のモチベーションにつながる

 これはどうかな。派遣労働者にそれほど高水準のスキルを求める企業も少ないと思う。そもそも、高水準のスキルを持つ人は派遣にならないだろう。企業が逃がさないように雇用したがるものだからね。まあ、それでも派遣がいいという偏屈な人もいるんだろうけど。実際問題、派遣労働なんぞ何年やったところでスキルなんぞ身につかない。っていうか、その程度で身につくスキルなんぞたかがしれてる。何も給料出してスキルを身につけさせてやる必要もない。企業側にしてみれば、「鍛え上げて、使えるようになったら年期が明けていなくなる」ような労働者に投資はしないだろう。雇用側から見れば、「代わりはいくらでもいる」様な業務に限られると思う。こう言うのをスキルとは言わん。
 大前春子のような派遣(んなやつはいないだろうけど)になるには、それ相応の努力が必要だ。おそらく、その道のプロといわれる様な人でさえ尻込みするような努力を積み重ねないと無理。今の派遣労働者でそのような努力をしている人はそうはおるまい。


 とまあ、ちょっと考えれば、この程度のことは予想できる。それ故、売り手市場の時はいいが、買い手市場になった時、職にあぶれるのは自明のことだ。このことを80年代に言っていた人を私は知らない(労働組合は反対してた様だが、これは今を予想しての反対ではなかったからな。もちろん、今の状況を予想して危機感を持っていた人もいたとは思うが)。マスコミはこぞって派遣を持ち上げてたな。こういう奴らを光の下にさらし挙げる手段は無いもんかね?


 話は変わって、現状を見てみる。よくTVなんかに出てくるのは40代の派遣労働者だ。公園のトイレとか、ネットカフェなんかに「住んでいる」人たちだな。私はこの人たちを見るに付け、思うことがある。

20数年前、何を考えてたんだ?

 あの頃、派遣は一般的とは言えなかった。そんな中、派遣を選択したのは何故なのか?確かにマスコミのあおりはあった。しかし、大学まで出て自分のやりたい仕事を見つけられないって何だ?馬齢を重ねるにもほどがある。
 また、20代30代の時はどのような生活をしてた?それこそ、上記のような「働いて」は「遊ぶ」生活をしてたんじゃないの?できなかったにしても、そう言う生活を夢見て「正社員」を馬鹿にしてなかったか?今になって泣き言言うのはフェアじゃない。この世代の人たちは、「終身雇用」によるリスクを避け、「派遣」のメリットを取った。ならば、「終身雇用」のメリットを受けず、「派遣」のリスクを負うのも仕方のないことだろう。
 どうしてもやりたい仕事があり、そう言う企業に入れなかったなら、自分で事業を興すのも良い。もちろん、そこにはリスクもあるし、「給与所得者」とは比べものにならないくらいの努力が要求される。こういう選択肢も取らなかった。
 こういう人たちの意見を聞いていると、『「リスク」は負わないけど「メリット」だけよこせ』といっているようにしか見えない。一事業者として、「甘えるのもいい加減にしろ」と言いたいな。

 ただ、若い人たちには同情する。派遣社員という制度を作り上げたのは、今の40代以上の世代だ。この世代が「人材派遣会社」を作り、「派遣労働者」になったからこそ、今がある。この時にこの制度の問題点を徹底的に掘り下げて、派遣会社を規制でがんじがらめにしてしまえば、このようなことはなかっただろう。たとえば、ピンハネ率をある一定の割合(10%以下とか)に抑えるようにすれば、派遣会社を維持するために「派遣労働賃金」は高額になる。高額になればなるほど、雇用企業の派遣率が下がるだろう(正社員でまかなった方が安上がりになるくらいがよい)。こうすれば派遣社員は限られた人たちだけ(特殊なスキルを持った人のみ)となる。いつもはいらないけど、必要な時があるような技術者とかね。「代わりはいくらでもいる」様な業務こそ、正社員を雇うようにするべきだったのだ。
 まあ、今更言っても仕方がないのかもしれん。若い人たちはできる限り、正社員になれ。職種や給与のことを考えないならば、働き先はあるはずだ。「明日食う飯」よりも「プライド」「夢」が大事ならそれもいいだろう。それに見合った生活をすればよい。しかし、思うような結果が出なくても、決して外部に原因を求めてはならない。自らの選択で自らの人生を歩むのだから、他者のせいにはできない。人生にマニュアルはない。このことは肝に銘じておくべきだ。

 あなたは「世界に一つだけの花」なのかもしれないが、
    同じ花がそこら中にあることを知るべきなのかもしれない。


 こう書くと、教育にも原因がありそうだな。問題の根は深そうだ。新年早々重いテーマでした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
派遣労働 何のため? 行き先のない道しるべ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる