行き先のない道しるべ

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zoom RSS 奈良障害者訴訟 両親への違和感

<<   作成日時 : 2009/07/04 12:22   >>

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 登校の報道です。まあ、本人がうれしいのは分かるから、まあいいんだけどね。

読売:「みんなと一緒」、明花さん初登校に笑顔
友のスカート借り
車いす操作、階段昇降・・・学校側、準備重ね
 「中学でまた、みんなと一緒に勉強できてうれしい」。3日、奈良県下市町立下市中へ初めて登校した谷口明花さん(12)は、あこがれの制服を着て、車いすで校内を巡った。待ちに待ったこの日。小学校時代の同級生と顔を合わせると、満面の笑みを浮かべて、再会を喜び合った。

(写真)
母、美保さんに背負われて笑顔で自宅を出る谷口明花さん(3日午前7時53分、奈良県下市町で)=枡田直也撮影 

 「遠足の前のようで、緊張して、なかなか眠れなかった」という明花さんは、午前6時に起床。セーラー服に身を包み、母美保さん(45)に背負われて自宅を出た。スカートだけはこの日に間に合わず、同級生が冬用を貸してくれた。

 全校集会では、本田好市郎校長が明花さんを紹介し、「一緒に勉強できるようになりました。体にハンデがある明花さんはリハビリや勉強に頑張っています。一人ひとりどんな支援ができるか、考えてください」と呼びかけた。傍らで明花さんは、先輩や同級生たちの顔を見つめていたという。

 「一人でいると、寂しい時もあった」

 明花さんは、町に下市中への進学を拒まれてからの3か月を振り返る。籍を置く県立養護学校から派遣された女性講師と、自宅でマンツーマンの勉強。小学校時代とは異なる環境に戸惑った。家族と出かける以外は、外に出る機会はほとんどなくなり、「みんなと授業を受けたい」という思いばかりが募った。

 6月2日、入学を求めて提訴した奈良地裁の裁判官らが下市中を視察した際、明花さんも同行。階段の多さなどについて質問を受けると、「大丈夫と思います」とはっきり答えていた。

 地裁決定があった同26日には早速、呉服店で制服の採寸をした。鏡に映るセーラー服姿に、美保さんに向かって、「なんか、お姉さんになったみたい」とはにかみ、「友達をいっぱい作りたい」と話した。

 下市中では決定の後、受け入れ準備を進めてきた。全教職員が、明花さんを想定した約30キロの砂袋を持って階段を上り下りし、段差のある廊下で車いすを押す練習をしたという。3か月遅れている学力補充は、夏休みに予定している。

 町も受け入れには前向きだが、地裁決定は不服として、即時抗告した。大阪高裁では従来の町の考え方を改めて示し、判断を仰ぎたいという。財政難で学校のバリアフリー化は困難なことや、中学校は学科ごとに教室を移動する授業が多いことなどを主張する考えだ。

 学校教育法では、障害を持つ児童・生徒は原則、盲・ろう・養護学校に通わなければならなかったが、2002年の政令改正で、受け入れ体制の整う小中学校への就学を認める「認定就学制度」を規定、03年から利用できるようになった。文部科学省によると、認定就学者数は、03年は小学生が957人、中学生が323人だったが、08年5月1日現在では小学生が1899人、中学生で662人に増えた。

(2009年7月3日 読売新聞)



 いかにもマスゴミらしくてよろしい。大事なところが何も書かれていないところがクール。順に見ていきます。

>全校集会では、本田好市郎校長が明花さんを紹介し、「一緒に勉強できるようになりました。体にハンデがある明花さんはリハビリや勉強に頑張っています。一人ひとりどんな支援ができるか、考えてください」と呼びかけた。

 校長先生、さすがにうまい挨拶です。そのとおり、「一人ひとりどんな支援ができるか、考えてください」はいい言葉だ。出来ないこともあるからね。出来ることを手伝うということに異存はありません。おそらく、町だって、教育委員会だって同じだ。出来ることならやるでしょう。

出来ないことは出来ないとちゃんと言うべきだ


>下市中では決定の後、受け入れ準備を進めてきた。全教職員が、明花さんを想定した約30キロの砂袋を持って階段を上り下りし、段差のある廊下で車いすを押す練習をしたという。

 先生も大変だな。その道一筋の専門家とは違うから、とまどいもあるし、異論もあると思う。まあ、仕事だから「出来る範囲」での支援はするんだろうけど。

体に気をつけてください。

>町も受け入れには前向きだが、地裁決定は不服として、即時抗告した。

 なんかこの辺にマスゴミの「泣き」が入っている感じだな。まあ、仮決定で決まったことだから、町がやるのは当たり前。それをあえて「前向き」と書く。しかし、即時抗告という事実は消しようもない。この行動を取ること自体、とても「前向き」とは言えないと思う。教育委員会だけを生け贄にしようと画策してるかな?

>学校教育法では、障害を持つ児童・生徒は原則、盲・ろう・養護学校に通わなければならなかったが、2002年の政令改正で、受け入れ体制の整う小中学校への就学を認める「認定就学制度」を規定、03年から利用できるようになった。

 これはその通りなんだけど、これについては前エントリーで書いた。

学校教育施行令
第2節 小学校、中学校及び中等教育学校
(入学期日等の通知、学校の指定)
第5条
(略)
1.就学予定者のうち、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。)で、その障害が、第22条の3の表に規定する程度のもの(以下「視覚障害者等」という。)以外の者
2.視覚障害者等のうち、市町村の教育委員会が、その者の障害の状態に照らして、当該市町村の設置する小学校又は中学校において適切な教育を受けることができる特別の事情があると認める者(以下「認定就学者」という。)
(略)


 これを認定するのは、他でもない教育委員会。

下市町教育委員会が、彼女は下市中学において適切な教育を受けることができない

と判断したわけだ。それに対し、裁判所は入学の仮決定。そこで言われたのは、何処をどうせよではなく、とりあえず入れなさいと言う教育委員会の判断なんぞ無視しただけのものだった。
 その結果何が起こるか。学校としてはとりあえずの対応として、1階部分に特別教室を設け、そこに入ってもらうこととなるだろう。授業もそこでたった一人で受けることになる。極一部で共同授業もあるのだろうが、移動を伴う授業は極力避けようとするはずだ(そういうのは個別指導かな)。

これは適切な教育だろうか?

どうも、親や裁判所の考える適切な教育下市町教育委員会の考える適切な教育にずれがあるようだ。もちろん、この程度なら実行可能だろう。危険は極力避け、安全を取れば出来ないこともない。

送迎は両親にしてもらうのが当然だが。

高裁判断に期待したい


 さて、この記事についてはここまで。ここから、ちょっとおかしいと思うことを書く。この一連の報道の動画がいくつか流れてる。その動画の中の違和感について書いてみたい。
 取り上げる動画は、朝日ABC関西ニュース毎日放送MBSニュースだ。
 ABCニュースの中で感じた違和感は以下

自動車
 比較的新しいダイハツの2004年式ムーブカスタムのようだ。まあ、別にどんな車に乗ってもいいんだけど、何で、フロントシートリフト車や助手席回転スライドシート車ではないんだろう?介助の利便性なんかを考えるならこれを選ぶと思うんだけど。もちろん、「車への乗り降りもリハビリのうち」という考え方もあろうが、それならば、以前の「中学入学に向けてリハビリをはじめた」という報道との間に矛盾があるように思う。
 もちろん、この福祉車両は若干高めではあるが、むちゃくちゃ高いと言うほどの物でもない。以下が現行車の価格帯だ。

フロントシートリフト車が2WDで136万円(4WDで147万円)
助手席回転スライドシート車は117万円(4WDで129万円)、
普通のムーブカスタムで125万円〜


決して高すぎて買えないと言うことはないと思う。何で、こういう車を選択したのかねえ。

階段
 学校の先生とおぼしき人がおんぶしてたな。しかし、その背中を教師が支えていたようだ。これは、本人が自分の体を支えきれないと言うことだろう。おんぶの場合は当然後にバランスを崩す可能性があるから、教師一人では階段昇降は不可能と言うことだ。もちろん、車いすを持ってあがる人もいるから、このやり方でも3人はいる。まあ、お姫様だっこで足下見えない方が危険なのかもしれないが、人的負担はかなり大きいものと思える。
 やっぱりこの環境では、教師が片手間でやるのは問題あると思うな。専門家が必要だよ。


 続いて、毎日放送MBSニュースだ。

庭の敷石の通路
 かなり狭いように思う。門まで車いすで移動することは想定していないようだ。

正面門外の段差
 自宅正面の段差が気になる。まあ、介助者がいて車いすを押すのなら必要ないのかもしれんが、何らかの対策を取っていてもおかしくないと思う。何で、スロープを付けないんだろう。自宅のバリアフリー化は怪しそうだな。

スロープの下り
 母親が車いすを後ろから押して、前輪を浮かして、ブレーキに手をかけずに降りてた。母親が、車いすに引きずられているように見える。スロープは高低差50cmくらいで長さ2m位だろうか。1/4位の坂だな。バリアフリーの規定にあるスロープは1/12程度だから、かなりの急斜面と言える。
 こういう斜面では後ろ向きが正しいのと違うか?また、これほどの斜面でありながら、ブレーキに手をかけないというのが、怖い。当方バイク乗りなので、下り坂を走る際ブレーキに手をかけずに走るなんざ、命取りだ。この局面なら、後ろ向きにブレーキを引きずりながら(もしくは車いすを押しつつ)バランスをとって降りると思う。

前向き・ウィリー・ノーブレーキは論外だな。

車いすから自動車への介助
 母親が車いすから自動車の助手席へ抱き上げて移動させてた。これ自体はどうと言うこともないのだが、自動車に乗せるとき、頭が前・足が後になってた。これがなんか不自然。何で、逆じゃないんだろう。たまたまと言うことかもしれないが、それにしてもおかしい。常日頃、車いす→自動車への介助を行っているなら、どのように抱き上げれば楽に乗せられるか分かっていると思う。今回の場合、逆向き(車いすの左側から)に抱き上げた方がすんなり乗せられると思う。
 自転車でもバイクでも乗ってる人は無意識に左側に降りる。法律で決まってるとかそういうことではなく、その方が何かと都合がいいから。生活の中で自然に出てくる動作だ。これと同じで常日頃介助してれば、より負担の軽い方、楽な方を選ぶような気がする。
 ついでに言うと、右腕の脇に手が入ってない。首と左脇を持つことで子供をつり下げてる。首が苦しそうだ。それともこれは首を固定させるための特殊な抱き方なのかな?どうも分からん。

以上、これらの映像から推測されること

この両親、ほとんど介助してないんじゃないか?

少なくとも母親が介助慣れしているようには思えない。車いす操作のイロハも知らないように見える。それほどまでに町に丸投げしてたって事か・・・・・。

ますます、怒りがこみ上げてくる。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
呆れるほど酷い状況ですねぇ・・・。
男性教師がおんぶして階段移動と聞いていたのですが、3人がかりですか・・。
でも、階段をおんぶというのは危険行為ですので、設備が整うことを、教師陣のためにも切に願います。
これで転んで怪我させて訴えられる、なんてことの無いように。
生王
2009/07/06 16:44
生王様
本当にそう思いました。スロープの下りなんかは見てて「あっ!」と声が出てしまいましたから。
子供当人ももちろんですが、介護者および周囲の学生が心配です。
XL
2009/07/06 19:38
ひたすら、分らず屋の教育委員と戦う健気な少女、という美談仕立てのマスコミ。
貧しい村の予算をわがままで食いつぶすモンペ、という論調の2ちゃんねる。
そこから真実を掬い取るのは、こうやって画像を見て推理するしかないのか。でも車も介護の知識もない私には難しいことです。
三年後に続報が欲しいですね。現状に違和感はあるけど、少女が幸せになってたら何よりのことですから。
通りすがり
2009/08/23 09:01

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