奈良障害者訴訟 正式入学決定 しかし待ったなし

 町も限界だったのかな。まあ、しかたないのかもしれん。漏れ聞くところでは、常日頃静かな町がずいぶんと騒がしくなっているそうな。外部からの人間の流入が原因らしいが・・・・・。


朝日:車いす入学、正式に就学通知書 奈良下市町が方針転換
2009年7月22日

 車いすで生活を送る奈良県下市(しもいち)町の谷口明花(めいか)さん(12)が、希望した町立下市中学校への入学を拒否された問題で、町と町教育委員会は21日、就学通知書を両親に渡し、明花さんの入学を正式に認めた。これを受け、明花さんと両親は入学許可を求めて4月に奈良地裁に起こした訴えを取り下げた。

 明花さんの入学をめぐっては、町側が今春、下市中のバリアフリー設備が不十分なことを理由に拒否。奈良地裁は6月26日、町側に対し、判決が出るまで仮の入学許可を出すよう義務づける決定を出した。町側は仮入学を認め、今月17日には、地裁決定を不服として大阪高裁に申し立てていた即時抗告も取り下げた。

 今回の措置は正式に入学を認めるもので、町教委の堀光博教育長は「明花さんの学習保障を考え、これ以上しんどい思いをさせてはいけないと考えた」と説明した。

 明花さんと母親の美保さん(45)は21日夜、奈良市内で記者会見。明花さんは「本当の下市中の生徒になることができてうれしい。これからしっかり勉強して友達もいっぱいつくりたい。クラブは英語部に入りたい」と声を弾ませた。美保さんは「町教委は今後、ほかの体の不自由な人のためにも、けがをした在校生のためにも、町内の校舎を優しい建物にしてほしい」と話した。。(高橋友佳理)



 本当にこれでいいのか?疑問も残る。順に見ていきます。

>町と町教育委員会は21日、就学通知書を両親に渡し、明花さんの入学を正式に認めた。これを受け、明花さんと両親は入学許可を求めて4月に奈良地裁に起こした訴えを取り下げた。

 これは当たり前で、入学を求めた裁判なのだから、正式入学が決定された以上、訴因が消滅する。取り下げるも何もあるまいに。

>町教委の堀光博教育長は「明花さんの学習保障を考え、これ以上しんどい思いをさせてはいけないと考えた」と説明した。

 まあ、こう言うしかないのだろう。教育長もずいぶんしんどい思いをしたと思う。ご苦労様です。最も、本番はこれからだけど。

>美保さんは「町教委は今後、ほかの体の不自由な人のためにも、けがをした在校生のためにも、町内の校舎を優しい建物にしてほしい」と話した。

 もちろん、これは必要なことだが、そのための財源を食いつぶしているのは誰だ?こうまで傲岸不遜になれるものなんだな、人間って。


 ま、この記事はここまで。朝日・奈良の記事で、恐ろしいことが書かれてる。

朝日・奈良:下市中学生の谷口明花さん
2009年07月22日

写真
就学通知書を手に喜びを語る谷口明花さん(右)と母の美保さん=奈良市の奈良弁護士会館

  ◆「英語部に」笑顔

 車いすの谷口明花(めい・か)さん(12)=下市町=が下市中学への入学を拒否された問題は21日、明花さん側の希望がかなう形で決着した。正式の就学通知書を受け取り、記者会見を開いた明花さんは初めての会見に緊張しながらも、「入りたいクラブは英語部。男の子しかいないけれど、男の子とも仲良くしたい」と笑顔を見せた。


 明花さんは、自宅で一人で学習している間に一番つらかったのは「友達に会えなかったこと」と話し、好きな韓国ドラマで気を紛らわせていたと明かした。町側が仮入学を認めた今月3日から11日間学校に通い、終業式の17日には通知表も受け取った。「問題は数学」というが、「うれしかった」とはにかんだ。実際に行った学校は、想像したより「先生の声が大きかった」といい、たくさんの宿題が出て「リハビリする時間がなくなって筋肉が衰えてきました」とうれしい悲鳴もあげた。夏休み中も補習のために7日ほど登校するという。

 母の美保さん(45)は、全国の支援者や下市中への感謝を述べた上で、町教委の堀光博教育長が16日に自宅に来て即時抗告の取り下げを伝えたとき、「申し訳ありませんでした」と謝罪したことを明らかにした。「今までのことを考えるとうちの敷居はとても高かったと思う。すぐに行動してくれて感謝している。それを頭を下げながら来てくれたことには思いはあります」と言葉を続けた。

 同席した代理人の児玉修一弁護士は「下市町に限らず他の市町村でも共同学習の大切さを普及啓発して欲しい。各自治体とも予算が潤沢にあるわけではないが、一人ひとりが知恵を出し合ったり工夫したりすることで今回のような問題が発生しなければいいなと思う」と話した。



 おいおい、本当に大丈夫なのか?順に見ます。

>明花さんは、自宅で一人で学習している間に一番つらかったのは「友達に会えなかったこと」と話し、

 誰も来なかったのね・・・・・。かわいそうな子だな。

>町側が仮入学を認めた今月3日から11日間学校に通い、終業式の17日には通知表も受け取った。
>たくさんの宿題が出て「リハビリする時間がなくなって筋肉が衰えてきました」とうれしい悲鳴もあげた。


 おいおい、理解できてるのか?

たった10日ほどの通学で「筋肉が落ちた」だ?

こんな生活続けてて、いつまで左腕が動くか分からんぞ。この記事内の「うれしい悲鳴」と言う記述は記者の良心なのか、それとも素でそう思っているのだろうか?ま、朝日だし、後者かな?
 いずれにしても、この子は近いうちに唯一動く左腕も動かなくなるだろう。そうなったら、どうあがいても「施設」行きは逃れられまい。そうならないためには、週に何日かは支援校への出張が必要な様な気がする。場合によっては、週に3日とか、4日とか・・・・・。何のための入学許可だったのか分からんな。
 
ま、あの両親がそんなことを認めるはずもないが。


>母の美保さん(45)は、全国の支援者や下市中への感謝を述べた上で、町教委の堀光博教育長が16日に自宅に来て即時抗告の取り下げを伝えたとき、「申し訳ありませんでした」と謝罪したことを明らかにした。「今までのことを考えるとうちの敷居はとても高かったと思う。すぐに行動してくれて感謝している。それを頭を下げながら来てくれたことには思いはあります」と言葉を続けた。

 この母親、人間として終わってる。何で、「これからよろしくお願いします」と言えないんだ?まあ、記者が書き漏らした可能性もあるがね。どうも、この両親からはそういう言葉を連想させないんだよな。

>同席した代理人の児玉修一弁護士は「下市町に限らず他の市町村でも共同学習の大切さを普及啓発して欲しい。各自治体とも予算が潤沢にあるわけではないが、一人ひとりが知恵を出し合ったり工夫したりすることで今回のような問題が発生しなければいいなと思う」と話した。

 工夫で何とかなるなら、それを提案して見ろ、三百代言口先野郎は何処までいっても、侮蔑の対象でしかない。例のチェーンメールの後始末もしとけよ。


 どうも町は「さじを投げた」様に見える。「お気の召すまま」ってな感じかな。まあ、これが両親の主張だし、それはそれでいいのかもしれん。しかし、どこかの本で読んだこういう一節がある(うろ覚え)。

「お気に召すまま」と「勝手にしやがれ」は同じ意味だがニュアンスが違う

 今、町は「勝手にしやがれ」気分で一杯のようだ。

「とりあえずの対策だけ取ります。後は知らん。この子の将来がどうなろうと知ったことではない。」

そんな感じにしか見えない。かつての町はこうではなかったはずだ。
 実際問題として、たった10日ほどで筋肉が落ちる様な状況ならば、この子はこの中学校を卒業することはかなうまい。名目上(書類上)の処理なら出来るだろうが、実際に他の子たちと同様の卒業とはいかないと思う。

そんな紙切れ一枚のために、一生を棒にふるのか?

 たとえ、本人の意に染まないことであっても、子供の将来のために最良の選択をしてやる義務が親にはあるのと違うか?社会にもあるのと違うか?裁判所にもあるのと違うか?

本当の意味での障害者との共生・障害者の自立を考えさせられる一件です。

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この記事へのコメント

2009年07月23日 23:23
 一人のクラスメート。足が速く運動会で大活躍。魚を「オチャカナ」。勉強は不得意。
 中学入学。通学路は彼の家の前。ある日響く罵声。二階から喚き散らす彼。幽閉されてしまった彼。訳は不明。
 今から40年も前のこと。当時の実情に合わせた親の措置。彼の喚き声は心の叫び。「助けて! どうして俺だけ?」。何も出来ないしない人々社会自分。
 社会の現状に合わせてほうが良いというあなたの考えもわかります。「みんなと一緒に学びたい」無理を承知の考えもわかります。
 この先どうしたらよいのか? みんなで考えませんか?

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