行き先のない道しるべ

アクセスカウンタ

zoom RSS 後期高齢者医療制度を取り巻く報道のこと

<<   作成日時 : 2008/06/10 11:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 昨日のタックルで、後期高齢者医療制度について話していた。この制度に問題があることは重々承知だが、それにしても、マスコミの取り上げ方には違和感がある。
 この制度が決まったのは、第3次小泉内閣の時で、2006年だ。この年、このことでマスコミが騒いでいた記憶がない。いったい何を報道していたのか?いったい何をみていたのか?この年にあったことといえば、「ライブドア強制捜査」「トリノオリンピック」「ワールドベースボールクラシックでの日本優勝」「横田さんがブッシュ大統領に会談」「イラク新政府誕生」「イラク駐留自衛隊への爆弾テロ」「ドイツワールドカップ」等、前半だけでこのくらい。もちろん、これらのニュースも大事なのだろうが、今こんなに騒ぐくらいなら、なぜその時このことを俎上にあげて、視聴者に問いかけなかったのか?社会の木鐸としての使命があると思うなら、市民の知る権利を守るというのなら、この時こそ大きな声を上げるべきではなかったのか?それをしてこなかったマスコミが、今更ながら市民の声を代弁するというような姿勢には腹が立つ。
 国会で討議されていたのだから、知らない私にも問題はあるのだろう。だが、国会で討議されている内容はあまりにも多く、すべてに目を通すことは難しい。だからこそマスコミのスクリーニングを期待したいのに、それができないなら、「知る権利」などという言葉は使ってほしくない。

 で、この番組構成ですが、基本的にお年寄りの声を取り上げ、この制度の問題を問うていたように思う。これまで一生懸命働いて、掛け金を納めてきたのに、今になってそんなことをいわれても困るという声もあるのだろう。「姥捨て山」という表現も使っていたように思う。もちろん、これらの声には切実なものもあるのだろう。
 だがしかし、ちょっと待ってほしい。社会保障の一つである年金制度について考えてみる。この制度ができたのは、1961年でこの時の掛け金は100円でした。これが年を追うごとに増額されてきており、今年は14420円だ。この増額に見合うだけの報酬の増加があったのだろうか?この間の最低賃金の変遷を探してみた。石川県労働局のデータによると、昭和47年(1972年)の最低賃金は1060円/日、ひと月に20日働くとして、税込み21200円。この時の年金掛け金(ビッグトゥモローのデータ)は550円で、月給に占める割合は2.6%程度(この当時、土曜半ドンは当たり前だったと思うから、月給はもう少し多くなるので、割合はもっと低い)。平成13年(2001年)の最低賃金は5158円/日で、月給103160円、年金掛け金は13300円で、月給に占める割合は12.9%だ(現在はもうちょっと負担率が上がっているような気がする)。若い人の負担が極端にあがっていることがわかる。つまり、最初の目算が甘かったことが、すべての原因だ。これは年金のことだが、おそらく健康保険も同様の推移をたどっていることが予想される。今後賃金がどのように推移していくのかは不明だが、大きく増額は期待できないだろう。しかし年金掛け金は2017年で16900円にまであがる。若い人の負担は大きくなる一方だ。
 年金のことではあるが、こうみてみると、今のお年寄りは今の若い人ほどの負担をしていないともいえる。その負担格差を是正するための措置としての後期高齢者医療制度ともいえるのではないか?もちろん、この制度が正しいとは思わないが、もう若い人の保険料でまかなうのは限界だ。広く浅く全員に負担してもらう消費税がもっとも適当かとは思うが、年金生活者の負担割合は大きくなる。そのことをマスコミは言い続けているが、今書いたように、今のお年寄りは今の若い人ほどの負担をしてきていない。ならば、ある程度の負担はやむを得ないことと考える。
 もう一つの方法は今の累進制をより強化して、高額所得者の負担を大幅にあげることだ。ただ、これをやるとマスコミ関係者(特にTV)は、大幅に負担増となる。もちろん、スポンサーである大企業も同じだ。となれば、その意を汲んだ「いわゆる報道番組」といわれるものの中で、巧みに世論を誘導しようとするのだろう。今の大手マスコミに「ジャーナリスト」としての矜持があるようには思えない。そんなものがあれば、今のマスコミ不信が起こるわけがない。
 さて、いろいろ書きましたが、今の後期高齢者医療制度は廃止するべきものだと思うし、それ以前に医療政策そのものを大幅に変更しない限り、状況は改善しないだろう。今のままでいくのなら、そのうち年齢ではなく、所得で医療格差が出るようになる。もしくは受けたい医療を受けるために、今と比較にならないほど長い待ち時間が発生するかもしれない(待ち時間ではなく、待機日数かも・・・)。そうしないためにも、何らかの手を打たないと、どうしようもない。マスコミもあおるだけでなく、もう少し建設的な提案をしたらどうだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
後期高齢者医療制度を取り巻く報道のこと 行き先のない道しるべ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる